雑感

設計とは別に思ったこと

AI社会                 20250209

 

 あまりピンときていないけれど、AIが使いやすくなることで社会や仕事のあり方が激変するらしい。

 僕は、触れたことも無い現状のまま、密かに期待している。

 

 多くの職種がAIに取って代わられると指摘されていて、建築設計ももちろん例外ではないというか、むしろ筆頭かも知れない。

 だから不安はあるけれど、それよりは読むに堪えない建築基準法を代わりに解釈してくれるのならこんなにありがたいことはないと思うのだ。

 

 建築士には大雑把に言って二通りの人種がいて、ひとつは建築計画(デザイン)がしたいひと、そしてもう一つは独占的専門家でありたいひと。

 

 若い時、上司建築士に「建築士は男芸者みたいなもの」ということを言われてどうかと思った。それはあまり一般的な見解ではないし、そもそも芸者さんに失礼かと感じながら、建て主のご機嫌を取る必要がある、という意味だと解釈した。

 

 AIもどんどん進歩して、相手の感情を読み取れるようになっていくのだろう。

 でも、と僕は思う。

 

 「生身」は活力の源泉ではないのか。と。たとえば落語は情報なのか。「メメント モリ」 ご機嫌取りではない、有限時間の共有こそが醍醐味なのだ。

 

 ああ、早く確認申請がなくなりますように。祈。

夢見                   20250206

 

 しばらく前にブックオフに行ったとき、いつも知っている作家を探ちがちだから、たまにはチャレンジをしようと思った。

 結果的には、西加奈子さんも何冊目かだし、自分では意外なことに横山秀夫さんもそれなりの数を読んでいた。

 刑事もの・警察もの・企業ものに興味が薄いと思っていたのに。

 ベッドにもぐりこんで本を読む時間は楽しみなものだけれど、この「第三の時効」という短編はあちこちでつっかかるので眠気が増すばかりで一向に進まなくて、他の2冊は手つかずだ。

 

 まあ、それは仕方がないとして、困るのは夢が妙な切迫感を伴うことだ。時間だったり、場所だったり、対人関係だったりと、普段は経験しない妙に現実感のある夢が続くのだ。もう寝る前に読むのをやめようか。

 

 ただ、とても精緻な進行と静かな語り口は魅力があって、何度か他の本に手を伸ばしたけれど結局開いている。

 

 思い返せば、「ノースライト」「半落ち」「クライマーズハイ」などを楽しく読んだのだった。それにしても夢見がなあ。笑

マダガスカル               20250131

 

 高校の同級生4人で時々集まることがあって、(もともと町田近辺居住という縁だけれど、今は少し変化した)前回からしばらく間があいたので、呼びかけようと思った。

 何かの折に、その4人以外で船橋に居る「前田君にも会いたいね」という話があったので先に都合を尋ねてみた。

 すると、「参加したいのはやまやまだけど、3月末までマダガスカルに出張なんだ」

とのこと。

 

 左写真は前田君が送ってくれたもの。

 

 ナイロビや東南アジアで都市計画のアドバイスや指導をしていたのは聞いていたけれど、今度はマダガスカル共和国か。

 詳しいことは帰国時の会で聞くとして、率直にうらやましい。

 本人は「長旅はこたえるので、この後は減らしたい」というけれど、少年サッカーの指導ばかりか本人も地域公式戦に出場する現役サッカー選手なのでまだまだ活躍しそうだ。

 地球儀を見ると、かろうじて日本とマダガスカルを同時に見ることができる。写真では、右上端の薄緑色が日本で、左下端の島がマダガスカル。

 

 ほぼ地球の裏側じゃないかと検索してみたら、直線距離は11345㎞とのこと。

 地球の周長は4万㎞だから、真裏ではないのだな。

(真裏を調べると、ブエノスアイレスの西南遠くらしい)

 

 バオバブはあるの?と聞いたら、首都にいるので見ようと思ったら車で数時間かかりそう、とのこと。「バオバブならセネガルで見たよ」とも。

 

 活躍の話をじっくり聞きたい。

自省の記録                20250131

 

 たまたま、インターネットでタレントの小島よしおさんが投資で大成功している、という記事を目にした。インタビュアーを忘れたけれど、著名な人だった。

 結果的に投資詐欺に違いないと思うけれど、一瞬気持ちが動いたので、その時の心情が忘れられない。

 その記事は別の機会に別の人々のインタビューとして再現されていたので、詐欺は間違いないだろう。

 

 まさか自分が・・・という話は多くの被害者に共通するもので、僕もそうした話を聞くたびに、「騙されやすい人っているんだな」くらいに思っていた。

 

 今回のことでは、行動に移す前に関連情報を検索して警告メッセージを複数見つけたので、危うい点はなかったけれど、心動いたことは忘れられない。

 

 トランプ米大統領が、巧妙なフェイクでネットに現れて何かを宣言したときに、どんな方法で検証するのだろう。

 

 フジテレビは今回の騒動を奇貨に、30台40台にリーダーを刷新して蘇ってほしい。自分で言うのもどうかだけれど、昭和生まれはおとなしくしていれば良いのだ。まあ、でも難しいか。週刊文春の行動を見ても、僕は世の中のことを知らなさすぎるらしいし。

 それでも、一攫千金はもういいとして、鵜呑みにしないように自衛したい。